OESスタンダード
原産地
イギリス
用途
牧羊犬、家庭犬
沿革
150年ほど前、英国のデボン州、サマセット州、コンウォール直轄領に起こったといわれる。
外貌
強健なまとまった外貌で、非常に均整がとれている大型犬。キ甲から尾根までと体高が等しく、
ふくよかな感じの豊富な毛並みは、暑さ寒さに対して絶縁体の役目を果たしている。
各部の構造
(頭 部)
頭部の容量は大きく、四角張っていて、脳のはいる場所が非常に大きい、ストップは弓なりになっていて、
被毛におおわれている。
顎はかなり長く、強壮で、角張り、先は切ったような形をしている。
先はディアハウンド種の顔と異なって、よく限界が明確にされている。
(審査の時は、以上の特徴にとくに注意し、長くて細い頭は失格とすべきである。)
目・・は被毛の色によって異なる。しかし緑青色や青みがかった犬では灰色で、黒目のところが白味がかった目や、
せともののような色の目がこの犬の特徴であるが、濃いものが望ましい。
鼻鏡・・は黒く大きく、広々として嗅覚は優れている。歯は丈夫で大きく、(切端咬合が望ましい)。
耳・・は中位の大きさで、頭の側面に平たく付いて、程よく毛でおおわれている。そして視力を補うかの様に聴覚は鋭い
(背腰部)
背はむしろ短く、小じんまりしている。腰は、非常に頑丈でなめらかに曲線を描き、
尻部は丸くて筋肉質で上から見ると西洋梨のように見える。腰の高さは肩の高さよりも高い。
尾は短いほどよく自然の短尾の犬以外は、生後4、5日頃に、第一尾椎骨から断尾する。
(胸腹部)
肩はよく傾斜しており、胸は深くて豊かである。浅い胸は望ましくない、助骨はよく張って偏平であってはならない。
(四肢部)
前肢は真直ぐ、骨格がしっかりして、地面から中位の高さに身体を保つくらいの長さで、
全体が丸みをおびるくらい充分に毛でおおわれている。
パットは小さく丸く、充分に弓なりになり、肉球は厚くて強い。「狼爪」は、断尾の時切除する
後肢は大腿、ケイ部ともによく伸び、後膝関節で屈曲している。腿は身体中で一番多く、厚い長毛でおおわれている。
飛節は低く位置している。そして何時でも飛び出せる姿勢を常に保っている。又脚部はXY型に育ててはいけない。
(被毛)
上毛は豊富で、きめ細かい。毛質は真直ぐでなく、むく毛だが渦を巻いてはいけない。
上毛が柔かすぎたり、短すぎるのは欠点である。下毛は手入時や季節の変わりめに抜け変わらないときは、
防水性のむく毛がはえているのがよい。毛色は、灰色の種、あるいはブルー・マールの毛色に白斑のあるもの、または、
その色が逆のなったものがある(褐色や淡黄褐色系統の毛色はよくないとされている)
(歩様)
駆歩は非常に弾力性があり、しかも常歩では、側対歩の動きをする(象歩行)
(サイズ)
体高
牡・・ 約55.9cm(22吋)以上
牝・・ 牡よりやや小さい53.3cm以上
(余り大きく育てる事は望ましくない)
(欠陥)
A・・失格
1)短毛で少ない毛量。2)細く長い頭部。3)両陰伏睾丸
B・・重大欠点
1)アンダーサイズ。2)短い肢。3)長い尾。4)欠歯4本以上。5)片睾丸
C・・軽微欠点
1)欠点のある歩様。2)欠歯3本以下。3)腰高でない
※注意事項
大型犬は完成するまでに2〜3年が必要だと思います、特にOESのコートは年を重ねる事に変化し、
安定するのに2年以上かかります。又、常に骨格に注意し太らせないようにして下さい。(骨格構成に悪影響します。)
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